« “笑顔”に案内され“海老”と“牡蠣”を堪能 | メイン | ひとりっ子ママを徹底取材!  »

南米独特の弾き語りができる人は日本に何人いるのだろう

2010年08月01日

%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E7%94%A8.jpg
第8回サライ大賞受賞記念ソロリサイタル会場である紀尾井ホール。舞台上にはいすがたった1つ、アコースティックギターが1本置かれているだけ。一人でこの広い空間を仕切るギタリストはアルゼンチン生まれのアリエル・アッセルボーン。2003年から日本を拠点に活動しています。

アリエルは演奏家兼作曲家なので、プログラム13曲中ほぼ半数が彼の作品です。演奏は友人である唐津の陶芸家に捧げた「父なる泥土」から始まりました。土の柔らかさや温かみから生まれたこの曲の歌声からは、自然と一体になっているような音調が感じられます。

2曲目の「いつの日にか」は初演の曲。困難にぶつかっても、なるようになるという希望をこめて作られたもの。ギターで奏でられる音色はどんな時も明るくたくましく生きるアルゼンチンの人々の心を表しています。

次の2曲はタンゴで有名な作曲家ピアソラ。ギター演奏だけで感情を抑えて淡々と奏でられているにもかかわらず、ピアソラの強く激しいイメージは失われていません。

後半の最初はアルゼンチンの遺産、アフリカ系カンドンベのリズムに乗って明るく楽しい曲調のオリジナル「花の咲いたところ」。今回のコンサートのソロの曲中、私が最も気に入った楽しい曲でした。

次はアリエルが曲を提供しているクラッシックギターの若手実力派、大萩康司のソロで「十二月の太陽」。3~5曲目まではアリエルとゲスト大萩のデュオ。「ラ・トランペーラ」「エル・チョクロ」「酔いどれたち」を息の合ったデュオで聞かせてくれました。

最後の自作「亡霊」「忘れられた手紙」「花火あそび」はいずれも自己の体験をもとに書かれたもので、これもすべて初演。

アリエルの歌声は限りなく澄んでいて優しい。しかしそのバックボーンには、日本の演歌、ポップス系、ロック系のボーカルやクラシックとも違う、南米独特の歌い方があります。

またこの南米独特の歌声を聴きに行ってしまうことでしょう。

アリエル・アッセルボーン   http://arielasselborn.com/index.html

                                                     (小野 立子)

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.living-lets.com/cgi-bin/bg/mt-tb.cgi/460

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)