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インドびっくり体験・恐怖のプリペイドタクシーと2000人の結婚式

2011年06月09日

実家にホームステイをしたインド人男性が本国で結婚式をあげるというので、参列しにインドに行ってきました。

日本の大手旅行代理店にすすめられて、デリー空港から10キロ離れたホテルまでプリペイドタクシーを利用。まずは、安心安全と思った乗り物が実は危険な乗り物だったというお話。

次に3日間にわたってのインド式結婚式は2000人の参加者!という盛大なお話。

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プリペイドタクシー。空港内のカウンターで行き先を言って料金を前払い。
私たち一行は5人。カウンターでホテル名を言うと係員のインド人男性が、一台33ルピーだがタクシーは3人乗りなので二台に分乗しろと言います。
一抹の不安を覚えつつ二台分66ルピー支払うと、67ルピーだと言います。「66ルピーでしょ?」「いや67ルピーだ」。押し問答をするもらちが明かず結局67ルピー払うことに。

プリペイドタクシーのメリットは運転手との面倒な値段交渉が無いこと。それなのに運転手のかわりにカウンターの担当者に代金をごまかされるとは。
プリペイドタクシーのデメリットは狭くて乗り心地が悪くエアコンが無いこと。開けた窓から気温45度の熱風が吹きつけ、のどが渇き、服の表面が砂でざらざらになりました。

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空港からニューデリーへと向かう幹線道路は大混雑。どの車もクラクションを派手に鳴らし、ぶつかりそうな至近距離でカーレースさながらの走り。
わがタクシーの運転手もアクセルとブレーキを頻繁に踏み、前へ前へと。クラクションも間断なく鳴らすので、こっちは頭が痛くなり車酔い寸前!

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多数ある信号がない交差点は、車も人も勘とタイミングで右折左折直進します。
わがタクシーの運転手は字が読めないのか地理に疎いのか、行く先々で車を停め、道行く人にホテルの場所を尋ねます。
プロのタクシー運転手がそんなことでいいのか? 旅行代理店が指定してくれた「シティパークホテル」はBクラスだけど、多くの日本人が使っているはず。

そういえば、旅行代理店がくれた資料の中にはホテルの地図が一枚も入っていませんでした。あれば運転手に渡せるのに。だから私たちもホテルの場所がわからない。今思えば旅行代理店も不親切でした。ひたすら運転手に行き先の「シティパークホテル」を連呼するしか手立てがありませんでした。

タクシーは同じ場所を何度も走行し、明らかに迷っている様子。しかも途中で運転手は何の説明もなく、痩せて眼光鋭いインド人を相乗りさせました。

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蜂のようにブンブン走る三輪タクシー、リキシャ。車の前後を縫って走るので危ないったらありゃしない。落っこちそうなほど鈴なりに客を乗せているリキシャは運転手との値段交渉が必要なので、インド初心者は要注意!

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車体の後ろに小さく書かれた「Sound Horn」(クラクションを鳴らせ)の文字。クラクションを鳴らすことが奨励されている?でも最近は騒音被害を防ぐため「Don’t Honk」(クラクションを鳴らすな)という言葉にとってかわられているようです。

ようやく10キロの距離を2時間かかって目的のホテルに着いた。助かった・・・。

後日、現地のインド人ガイドに聞いたところ、観光客は空港でホテルの迎えを待つのが普通だそう。

私たちはわざわざ危険な選択をしたと思うと恐ろしい。そのことを旅行代理店の女性担当者に話すと「私はインドに行ったことがないので詳しいことはわかりません」とのこと。
日本を代表する旅行代理店がそれでいいのか! 客の命がかかっているんです! 
社をあげてインド研修をするとか、自費でインドを旅するとか、もっと勉強すべし!

さてここからは、結婚式のお話。
場所はインド南部カルナタカ州のチクマガルル。
新郎スマル君は日本のJAXAに勤めるエンジニアで、インドでは広大なコーヒー農園を営む一家の御曹司です。
新婦はインドに住むインド人女性。
彼はヒンズー教徒。結婚式は3日間。1日目は新婦の家で結婚の儀式。2日目は結婚式場で客を招いての結婚式、3日目は新郎の自宅での披露パーティです。

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結婚式場の入り口に新郎の車、BMWが。
デリー市内でもBMWなんて1台も見なかったぞ! 
スマル君はインドでは大金持ちなんだなあ。
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結婚式場の受付で親族の女性たちが迎えます。

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式場入り口で親族の女性たちがビンディ(色の粉)と花が入ったお盆を差し出します。
好きな色のビンディを指にとり、自分の額につけます。
インド国内にはシールのビンディも売られています。受付の女性たちが髪に花をつけてくれました。

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結婚式場。体育館ぐらいの広さで正面の舞台上で結婚式が行われます。

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式が行われる舞台。ヒンズー教の神のひとつガネーシャ(象)の像や絵が会場内のあちこちに飾られていました。

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式が始まった時の客席。その後1日で約1000人が訪れました。

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式が始まる前から音楽隊が音楽を奏でています。曲は神秘的な曲調のインド伝統音楽。

結婚式の日取りは、僧侶によって決められるそうです。今回は数年前の彼の妹の結婚式と同じ日、開始時刻は午前9時55分。中途半端な時間ですがちゃんと意味があるそうです。
しかし式が始まったのは10時25分。

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新郎が待つ会場に新婦が入場します。新郎の目の前にはあらかじめ白い布が垂らされています。結婚式で初めてお互いの顔を見るという風習の名残りのようです。
身分制度が厳しいインドでは結婚相手は親が決めることが多く、この二人も初めてのお見合いで結婚。実際は写真を見てしばらく交際をしてから決めたそうです。

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白い布が取り払われ、めでたくご対面。花の首飾りをお互いにかけあったあと、頭の上に一生お米に困らないようにという願いをこめて、ひとつかみのお米をかけあいます。

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新婦がバナナを持ち、新郎がココナッツを持ちます。式を取り仕切る男性が、壺の中の牛乳にバターを溶かした白いどろっとした液体を二人の手の上に3回かけます。
バナナもココナッツも寺院にお供えする神聖な食べ物、神の前に結婚を誓います。

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新婦の腕の模様。結婚式の前日に親族によって描かれます。染料はヘナ、一週間は消えません。

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妻になったあかしとして、新郎が新婦の額にビンディ(色の粉)をつけます。未亡人はこのしるしはつけないそうです。

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親族が壺に入った白い液体を二人の手の上に3回かけ、お米を二人の頭に3回ずつかけます。同じことを参列者全員が行います。特別に招待しなくても、村中の老若男女が自然と集まり二人を祝福。この後、新郎新婦はお互いの服の裾を結びつけて退場します。

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屋外に出てきた新郎新婦がポーズをとります。太陽を見上げて二人の将来の幸せを願います。その後二人は新郎のBMWに乗って寺院へと向かいます。しばらくすると戻ってきて式場に入り、次々と訪れる参列者の祝福を受けます。

私たちは二人が寺院へと向かった時点でホテルに戻りました。
翌日は新郎の自宅でパーティ。親族や村人など集まったのは1000人以上。飲んだり食べたり踊ったりして一日中楽しく過ごします。3日間の結婚式を通して集まったのは2000人。
チクマガルルで見た結婚式は、まさに村をあげての盛大なお祭りでした。現在二人は日本で生活しています。
                               ( 永町匡世 )   

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