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芸術と美食を体感できるロートレックの世界

2011年11月11日

 駅や街角のポスターで目にする「トゥールーズ=ロートレック展」。
現在、三菱一号館美術館で開催中です。
  同展では、19世紀のフランス・パリで単なる宣伝用であったポスターを芸術にまで高めた画家、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックのポスターやリトグラフ(版画作品)180点が紹介されています。


《ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ》1891年 リトグラフ

 フランス・モンマルトルにオープンしたダンスホール「ムーラン・ルージュ」の宣伝用であり、ロートレックが初めて製作したポスター。
スターダンサーを中心に、大胆な構図と強烈な色彩で製作され、貼りだされるや街中の話題になり、一夜にして成功を収めたとのこと。

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《エグランティーヌ嬢一座》1896年 リトグラフ

 華やかな舞台上の踊り子たちの視線と表情に注目。仲間を横目でにらんでいるかのように見えます。実際に、一座はこの公演後すぐに解散してしまったそう。
 
 ロートレックは、モンマルトルを活動の拠点とし、キャバレーやダンスホールなど華やかな舞台上の人々を描き出していきました。そして、ナイトライフとお酒を愛し、友人に手料理を振舞い、カードにはメニューや動物のイラストを直筆で。
 親しい仲間たちを大切にした画家の姿を感じました。


 食にこだわったロートレックの死後、親友で画商だったモーリス・ジョワイヤンがレシピ本『モモの料理法』を出版しました。モモはロートレックのニックネーム。
これは、ロートレックが料理について語り、郷土料理やソースの作り方など自ら調理したものを、幼なじみのジョワイヤンが書き起こしたものです。

 では、美食家としても知られたロートレックはどんな料理を作り、どんなものを食べたのでしょうか。

「美食家ロートレックへのオマージュ」メニューを楽しむ

 三菱一号館美術館に隣接したレストラン「ミクニ マルノウチ」で「「美食家ロートレックへのオマージュ」と題し、展覧会とコラボレーションしたメニューを堪能することができます。
このメニューは、ロートレックの残したレシピの中から、画家の好んだ食材と調理法を再現。オーナーシェフ、三國清三さんから料理説明をしてもらいましょう。

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「ミクニ マルノウチ」オーナーシェフ・三國清三さん

「このコースは、展覧会のため事前に来日された『トゥールーズ=ロートレック美術館』(フランス・アルビ)の館長ご夫妻に試食していただき、大絶賛を受けました」と三國さん。

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《アミューズ》ロートレック好みの5種(サーモンマリネ、スープ ドゥ ポワレのジュレ、ポークリエット、アンディーブのブレぜ、グラナバダーノのグリッシーニ)

ロートレックが好きだったオレンジ色や黄色を散りばめた5種の料理が一皿に。ポークリエットは、本来ウサギの肉だそうですが、ここでは豚肉を使用。バゲットとの相性はぴったり。スープのジュレは、和食でいうとにこごりですね。さっぱりとしていました。

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《前菜》ロートレックがこよなく愛したオマール海老のロティ、アメリケーヌ仕立て、東京男爵のピュレと黄ミニトマトとその皮のフリット添え


ここでも黄色と赤のコントラストが効いています。ロートレックが大好きなオマール海老の上にかかっているソースはオマール海老でだしをとり、トマトを加えたもの。付け合せの東京男爵(東京・東村山産のジャガイモ)のピュレが、ほんのり甘くとてもクリーミーな舌触り。

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《魚料理》舌平目のムニエル、キノコのア・ラ・クレーム エストラゴン風味 ロートレックスタイル

エストラゴンはロートレックが大好きだった香草でメニューにもよく登場。
舌平目は骨付きで、当時は、肉、魚は骨をつけたまま焼くのが普通。
三國さんいわく「魚も肉も骨を抜くとまずくなる。みなさんも魚の切り身なんて買って調理したらだめですよ。くれぐれも骨付きを買うように」。
日々、切り身にお世話になっている私には重いお言葉でした。

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《肉料理》丹波鹿のポワレ ウンブリア産秋トリュフとそのヌイユ添え ほろ苦いショコラソース 赤いベリー飾り ジビエ好きなムッシュへのオマージュ

狩猟好きなロートレックの父親のおかげで、ジビエ(鹿肉)が食卓にのる日もたびたびだったとか。
「ここで使っている鹿肉は、丹波の松茸や豆、野草を食べ育った鹿だから、特別おいしいに決まっている」とちゃめっ気たっぷりな三國さん。普段食べなれないジビエでしたが、臭みもなく歯ごたえもちょうど良く、さすが丹波の松茸を食べて育った鹿だ、と感心!
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《フロマージュ》山羊のチーズ温製サラダ

「フランスには硬いチーズは温めて食べる習慣があります。付け合せにイチジクを使ったのは、事前に試食されたフランス・アルビの『トゥールーズ=ロートレック美術館』館長の奥様から提案があったから」と。イチジクはあまり食べる機会がない果物ですが、大変に甘くてチーズとの組み合わせも抜群。家でもやってみようかしら、と思うほどでした。

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《デセール》3種のデザート ロートレック好み(ショーソン オ ポンム、オレンジ風味のクレーム、プラリネのアイスクリーム ナツメグ風味 牛乳の泡添え)

ナツメグはロートレックの好物。いつもポケットに入れお酒にかけ飲んでいたそう。
ショーソン オ ポンムはアップルパイのこと。
プラリネのアイスクリームはこくがありました。

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「ロートレックへのオマージュ」のメニューカード

 試食が終わったところで、舌平目のムニエルが他の料理に比べて味が濃いような気がしたので、三國さんに質問してみました。
「ソール(舌平目)をバターで焼いているからそう感じるのでしょう。添えのクリームも、生クリームを加えているから濃く感じるのだと思いますよ。昔は、こういうものが好まれたんだよ」
骨付きの舌平目について「和風でも洋風でも、だしは骨からとるもの。骨にはカルシウムがあって、うまみがある。風味は骨からしかとれないんですよ」
 フランス料理の巨匠と呼ばれる三國さんですが、とても気さくな方で、味覚の基本、うまみについてそれとなく伝授してくれました。
 美食も芸術の一つだと思わせてくれる三國さんの料理、ロートレックの色彩やイメージそのままに展覧会の感動を壊すことなくいただくことができます。この機会に両方楽しんでみませんか?

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【プレゼント】
「トゥールーズ=ロートレック展」のチケットを10組20人にプレゼントします。
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【応募方法】
メールでlets@sankeiliving.co.jpへ。
メールの件名はロートレック展チケット希望と明記。
メール本文には郵便番号、住所、氏名、電話番号、性別、年齢、職業を明記のこと。

【応募締め切り】
11月22日(火)
応募者多数の場合は抽選。
当選の発表はチケットの発送を持ってかえさせていただきます。
※応募者の個人情報は、当選通知の発送のみに使用します。

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三菱一号館美術館コレクション(Ⅱ)トゥールーズ=ロートレック展
会期:12月25日(日)まで
会場:三菱一号館美術館(東京都千代田区丸の内2-6-2)
観覧料:一般1,300円
問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:http://mint.jp/lautrec2011/

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【特典】
「美食家 ロートレックへのオマージュ」コラボレーションコースを注文の方にコラボレーションドリンク(ノンアルコールカクテル)を一人1杯ずつサービスしてくれます。
※但し、11月30日(水)までの利用に限ります。
※電話で、予約時に「LWCブログをみた」と言ってください。
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ミクニマルノウチ「トゥールーズ=ロートレック展」とのコラボレーションメニュー「美食家 ロートレックへのオマージュ」
ディナーコース価格  10,000円(税込・サービス料別)
(ロートレックの名のついた黄色いバラ1輪プレゼント付)
期間:12月25日(日)まで(23、24、.25日のディナータイムは除外)
ディナータイム  17:30~23:00(コースLO 21:00)
会場:ナチュラルフレンチレストラン「ミクニ マルノウチ」丸の内ブリックスクエア2階)
予約・問い合わせ:03-5220-3921
URL : http://www.mikuni-marunouchi.jp/                                                 (宇山公子)

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