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惚れました。おちゃめで、かわいい戯画ワールド。「没後150年 歌川国芳展」<後期>は2月12日まで!

2012年01月31日

幕末の奇才浮世絵師、歌川国芳(うたがわくによし)。
その「没後150年 歌川国芳展」が、六本木の森アーツセンターギャラリーで開催中。多くの国芳ファンが訪れています。

本展は、昨年から開催中で、前・後期合わせて421点が展示される過去最大規模のものです。前期展示のほとんどの作品を入れ替え、1月19日(木)から後期が始まりました(~2月12日)。
ぜひこの機会に、歌川国芳ワールドに触れてみませんか。

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歌川国芳(1797~1861)は、幕末の江戸・日本橋の染物問屋に生まれた浮世絵師。

国芳の魅力は、どこまでも広がるイマジネーションの世界。それは人間界にとどまらず、幽界・霊界へまでも!?
自由な発想、ユーモア、デッサン力、デザイン性の高さなどから、内外を問わず、多くのファンを持ち、国際的にも高く評価されています。

多彩な表現力はことばでは伝えきれないので、その作品で一端を感じてみてください。


■国芳の戯画

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▲みかけハこハゐがとんだいゝ人だ (1847)頃 〈通期展示〉

上の絵を、よくご覧ください。
実は、顔や手の部分は人間が寄り集まってできているのです。
人で人をつくる。発想のおもしろさですね。


■戯画 「金魚づくし」シリーズ 初出展

私が国芳作品に出会ったのは、一枚の金魚の絵からでした。
それは、普通の金魚ではなく、立ち上がりシャボン玉を吹いているもので、「たまやたまや」という作品でした。
その風情が、なんともおかしく、おちゃめで、かわいい!
もっと他の作品も見てみたくなりました。

「金魚づくし」シリーズは、これまで8図が確認されていました。
下の「ぼんぼん」は9図目。<新発見>の作品です。

今回、初公開のこの作品は後期の展示です。ご注目を!

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▲きん魚づくし ぼんぼん (1842)頃 〈後期展示〉


■猫好きならではの猫たち

国芳は無類の猫好きでも知られていて、作品の中にも猫が登場します。下の「おぼろ月猫の盛」は、猫を擬人化して吉原風景を描いています。

この頃は、老中・水野忠邦が「天保の改革」(天保13年・1842)を行い、ぜいたくを禁止。役者・遊女・芸者などの華美な絵も禁じられ、代わりに戯画や子ども絵が多く出版されるようになりました。
そこで国芳は反骨精神と自由な発想力、ユーモアのセンスで江戸っ子の胸をスッとさせたのではないでしょうか。

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▲おぼろ月猫の盛 (1846) 〈後期展示〉


■勇壮な武者絵、その中にも猫が!

染物問屋に生まれただけあって、凝った着物の柄にもご注目を。これは骸骨(ガイコツ)の柄ですが、実はここにも、猫たちが!

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▲国芳もやう正札附現金男 野晒悟助 (1845)頃 〈後期展示〉


■大胆な構図のセンス

大判三枚続の画面いっぱいに、本来のサイズ比ではなく、ガリバーのように描かれた絵。構図デザインが斬新なのも、国芳の特徴の一つです。

朝比奈、コイ、滝など、対象を特に大きく描き、現代にも通じるデザイン感覚。インパクトがありますね。

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▲朝比奈小人嶋遊 (1847)頃 〈後期展示〉


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▲鬼若丸の鯉退治 (1845)頃 〈後期展示〉


■これまでにない大胆な着想――大判竪三枚続で滝を描く

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▲文覚上人那智の瀧荒行 (1851)頃 〈後期展示〉

歌川国芳ワールドのおもしろさは、これだけにとどまりません。

その浮世絵は、じっと見れば見るほど発見があります。
生き生きとした表現に加え、背景や、着物の柄・小物にいたるまで手を抜かず、細部へのこだわりを感じます。
西洋画の表現技法までも学び、幅広く画法を研究することで、浮世絵を超えた独自の世界が生まれています。

そんな国芳は、顔を見せたがらない画家としても有名。どんな人だったのでしょうか? できるなら、会っていろいろ話を聞いてみたいところです。

展覧会は10章構成。武者絵、説話、役者絵、戯画など。
展示作品など詳細は公式サイトで。

この機会に、お気に入りの“国芳”を見つけに、ぜひ会場へ!

■□■「冬のけやき坂イルミネーション」は2月14日(火)まで。
夜間お出かけの折には、いかがですか。(点灯17:00~23:00)

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■□■インフォメーション*****************************************************************

★★没後150年 歌川国芳展 公式サイト
http://kuniyoshi.exhn.jp/index.html

★★六本木ヒルズ 公式サイト
http://www.roppongihills.com/

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(白石三弥子)

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