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デザインを通して東北の魅力を知る

2012年03月17日

震災からちょうど1年がたちました。
いまなお復興への道は遠く、被災した人々の深い心の傷と悲しみは癒えることがありま
せん。
東京ミッドタウン・デザインハブ(構成機関:公益財団法人日本デザイン振興会、社団法人日本グラフィックデザイナー協会、武蔵野美術大学デザイン・ラウンジ)では、東北6県(青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島)と茨城県の中小製造業者やデザイナーへの事業支援を目的とした「東北・茨城100のデザイン Area Aid Design Project」が開催されています。

    

震災後、東北地方の中小企業の技術が世界の産業に大きく貢献していたことを知りました。報道の中心は電子部品・化学材料・自動車部品などでしたが、東北はこのほかにも、豊かな資源を利用して伝えられてきた「ものづくり産業」もあります。

そんな東北のワザを知りたくて、「デザイン」に焦点をあて企業やデザイナーの参加を得て開催されている「東北・茨城100のデザイン Area Aid Design Project」に行ってきました。

同展には食器・家具などの生活用品や雑貨、おもちゃ・金属製品・介護用品など広い範囲のこだわりの商品が展示されています。

オープンシェルフのディスプレイに作品が並べられているため、後ろの窓ごしに六本木の街の風景が目に入ります。

最初に目についたのはこのオブジェ。 

  

「炭工房 アップル・スタジオ」の作品で真っ黒なフルーツバスケット。

材料はすべて本物のかごやくだものや植物でウッドセラミックスという特殊な技術を用いて炭にしたものです。
ウッドセラミックスとは木材・紙類等にフェノ-ル樹脂を使用し低温で炭化したもののこと。

においの吸着効果は副産物のようなもので、作者の意図はオブジェを通して炭の良さを知ってほしいというところにあります。
本物のりんごや薔薇を炭にするなんてすごい発想ですね。


その横には青森プレゼンツ・立木祥一郎さん作のブナを素材にした手作りプレートとボールが青森を象徴するりんごのオブジェとともに展示されています。   

青森から「おもてなしのこころ」を発信したいと作られた食器たちは、シンプルでとても洗練されています。ボールは保温性も高くスープを入れるのにも適していておもてなしだけでなくもちろん普段使いにもOK。
気になるお値段は2.000~4.000円台(サイズ別)


これ何に見えます?
  


「森のカスタネットミニ」と名づけられた木のおもちゃです。
木の部分は3センチほどで小さな子供の手のひらに乗るサイズ。バッグのアクセサリーとしても使え、小さなかわいい音がするそうです(展示品のためお試しはできなかった!)
2010グッドトイ賞に選ばれている作者の赤石弘幸さんは「おもちゃを通じて人の温かさを感じてほしい」と言っています。
1.680円~


続いては「落ち葉」と名づけられた伝統工芸士・木村正人さん作の津軽塗のお皿です。

 

素材はなんと紙!
津軽塗の気の遠くなるような工程を経て完成します。
和紙を何枚も重ねた上に何度も漆を塗り重ねることで軽くて強度のあるお皿が出来上がり。落ち葉らしくするために葉脈までちゃんとついています。
写真はお皿の裏側??かな?。テントウムシがかわいい!ガタつき防止と遊び心です。

「つがる漆スピリット合同会社」は津軽塗の魅力を世界に広げようと国際見本市に何度も出展していて国内のイベントへの参加にも熱心です。
「落ち葉」の実用品は7.350円~ 


「フルーツボール」。栗森俊二さん作の秋田杉を素材にした曲げわっぱです。
栗森さんも伝統工芸士でその作品はグッドデザイン賞も受賞しています。
写真は機能性を追求しつくした究極のまげわっぱのフルーツボールです。
これ美しかったですよ!

 

曲げわっぱは秋田以外の地域でも作られていますが、なかでも秋田杉は木目の美しさや香りのよさが際立ちます。

軽くて持ち運びしやすいだけでなく、ご飯が傷みにくいなど実用性が高いためお弁当箱やおひつなどに使われています。
お弁当箱(6.500円~)おひつ(32.000円~)
素材のよさと高い技術を感じさせますがお値段も高級ですね!

でも実物を見るとこんなお弁当箱でランチを食べてみたい!ときっと思っちゃいますよっ。


次は「人生にハッピーを届ける」をテーマにノージャンルの商品を作っている茨城県の「右回り研究所」というちょっと変わった名前の会社の作品をご紹介します。

伝統工芸品が多い中でひときわ異彩を放つキャラクター商品です。

 

売っているのは指輪ではなくそれをささえるブタさんのほう。
一生あなたのしもべになりますという意味でしょうか~。


このほかの展示物のなかでは古いようでどこか新しさを感じさせる津軽塗の和箪笥が私好みでした。引出し部分の朱色が鮮やかで目を引きマンション生活にも似合いそうでした。

車輪もサドルもハンドルもオール天然木でできた超ホンモノ志向の三輪車なんていうのもありました。それに乗っている子供をイメージすると小さい時から本物志向で、ちょっと「ナマイキ」と、笑っちゃいますけどね。

まだまだ他にも多数展示されています。

どの作品もものづくりへのこだわりと、どうすれば機能性を持たせながら美しいものができるのか、ジャンルは異なっても「究極」をめざすプロの仕事を見せてくれています。ぜひあなたも本物のワザを見にいきませんか?

会期: 3月25日(日)まで
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ
入場料:無料
WEBサイト
http://www.jidp.or.jp/aadp/
(和田 朋子)

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