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たくさんの苦労とたくさんの喜びを経験してきた女性21人に出会えました

2012年06月23日

6月8日~12日、クリエイター集団「フラーレン」による「つづく、(展)」が有楽町線・江戸川橋駅徒歩3分のGALLERY NIWで開催されました。


子どもを持つ女性21人のクリエイターたちが、「いっしょに何か面白い仕事をしよう」と立ち上げたのが「フラーレン」 http://f-ren.com/です。

今回は「つづく」「つづけること」がテーマ。
「創りつづけること、働きつづけること、育てつづけること、暮しつづけること。女性であること、母であることと向き合いながらつづけてきた仕事のかたち展」です。

さて、会場をのぞいてみると…

入口を入ってすぐ右手の壁面いっぱいに、会場のある江戸川橋駅界隈のマップが展示されています。
これは、グラフィックデザイナー・せきねめぐみさんとイラストレーター・ミネタトモコさんが実際に歩いてみて作ったそうです。


立ち寄ってみたい場所や、ほかのギャラリー、休憩にピッタリのカフェなどを紹介。
同様の地図を印刷し配布もしていました。


何てうれしい気配り! 女性ならではの発想ですね。


左手には、何やら白い箱が積み上げられています。


「自由に開けてみてください」と言われるまま開けてみると…

参加クリエイター1人1人が、「つづく」「つづけること」をテーマに、作品や大切なものを詰め込んだ箱でした。

ほしわにこさんの箱の中は「つづく、十二支のおはなし」。
和風の生地を敷き詰めた中に、手描きの扇子が5本。それぞれに干支の動物たちが描かれ、つぎつぎと「年」がバトンタッチされ巡っていく様子が表現されています。

カラフルなカプセルがいっぱい詰まったはらとしこさんの箱。カプセルのひとつひとつに、“母から娘へ”伝えたいメッセージ「自分が一番自分らしくいられる相手を見つけて」などが書かれています。

ほかにもyamadama*さんの「つながる写真絵本」や、ナガヌマミワコさんの羊毛フェルト作品の入った箱など、それぞれのステキな「つづく」「つづいていく」が詰まった21個の箱。開けるワクワク感も楽しい作品です。

たかむらなつこさんの「和の灯り」。

「灯りをつけたときに広がる優しい空間が好きで」作っているのだとか。持って帰っちゃいたいほど?キレイです。

あらいしづかさんの『楽しい人生を「つづける」ための方法』は…。

シンプルで丈夫そうなキャンパスバッグに、シンプルで味のあるイラストが描かれています。
タイトルは「ゆっくりゆっくり進んでいく」「偶然の出会いを大切に」「良き友人(パートナー)を持つ」など。
なるほど、「つづけていく」ためには大切なことばかり。作品が実用的なバッグだというところも斬新。

この展覧会に招待してくださったももせいづみさんのコーナーでは、ご自身がアクセサリーの実演制作をしていました。

今回の「つづく」というテーマを考えたとき、制作の原点が、ひいおばあさま(ももせさんは“のんのちゃん”と呼んでいたそうです)の作品にあることに、改めて気付いたとか。

たとえば、ももせさんが着物の生地で作っている野菜のモチーフ。幼いころ、“のんのちゃん”が端切れを使って作ってくれた野菜が大好きで、いつもそれで遊んでいたそう。「私も同じようなものを作っているんですね」とももせさん。

右が、“のんのちゃん”が作ってくれた野菜などの作品。
左がももせさんの作った「野菜モチーフ」です。

ももせさんは、すてきなお花のモチーフをたくさん作っています。
花弁を作るときは、生地にコテをあてて立体的に仕上げますが、そういえば、“のんのちゃん”は焼火箸を使って、同じように生地に形をつけていた、と思い出したそうです。

左がのんのちゃんの、右がももせさんの作品。


「そうやって自分に伝えられ、つづいていく。その不思議さ、ありがたさ、大切さを自分も伝えていけたら」とももせさんは考えます。


会場の一角では、メンバーが作ったオリジナルのキャラクターグッズなどの販売も。
T シャツやバッグ、レターセットやカード、ポチ袋など、キレイなもの、かわいいものがいっぱいです。

「フラーレン」では、個人名刺デザインから出版、イラスト、グッズ、Web映像、ワークショップ、イベントプロデュースまで、さまざまなオーダーに対応してくれます。
フリーのクリエイターだから、中間マージンの支払いは必要なし。
「こんなこと、できますか?」と尋ねてみてください。

展覧会の最後に、A5判大ほどの白いパネルがずらりと並んでいました。

そこには、それぞれのクリエイターが歩んできた道のり、その山と谷が、簡単にさらりと書かれています。
でも、その中にはドキリとすることば、グッとくる事件がぎゅっと詰まっていました。

「社内初の育休取得者だった」「度重なる激務とストレス」「出産を機に当たり前のように解職され」「フリーに育休はない」。短いことばの後ろにある、彼女たちの戦いが胸に迫ります。

それでも、「今、夢中です」「やりたいことはたくさんある」「活動は続く」とくくることばは、女性たちを、母たちを励ましてくれます。
彼女たち自身、お互いの存在を支えにここまでやってきた。その軌跡も伝わってきます。

女性には、否応なく続けなければいけないことがたくさんある。それでも彼女たちは、「どうしても続けたいこと」も続けてきた。

3児の母である私自身、仕事をしたり、自分の世界を持ち続けることを放棄したくなることもあるけれど、「よし、がんばろう!」と励まされたように、彼女たちのパワーはまた何かにつながり、広がっていく。

「つづけること」は困難も伴うけれど、大きな喜びもある。だから、また明日へと続いていきます。

たくさんの苦労とたくさんの喜びを経験してきた、そんなステキな女性たちに出会えました。

GALLERY NIWhttp://gallery-niw.jp/

(松井亜希子)

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