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こうやって韓流にはまっていくのですね~映画『無花果の森』

2014年06月23日

公開中の映画『無花果の森』は直木賞作家・小池真理子さんの同名小説を映画化したラブストーリー。

K-POPグループ「超新星」のリーダー・ユナクが昨年7月に除隊後、初の単独主演映画として、韓流ファンの注目を集めています。


©2014『無花果の森』製作委員会

STORY

日本に留学しジャーナリストを目指すも、今では雑誌社のパパラッチとして働いている韓国人青年ヨンホ(ユナク)。彼は世界的指揮者・新谷吉彦(三浦誠己)が妻・泉(原田夏希)に対して行っているDV疑惑を追っていました。

そして、夫のDVを知られた彼女は、全てを捨ててある町に身を隠し、偏屈で通る老女性画家・天坊八重子(江波杏子)の住込み家政婦となります。

ある日、ヨンホと泉は偶然にも再会。しかも、再会した時のヨンホは、警察に追われていました。
追われるヨンホと逃げる泉。二人は次第に心を寄せ合うようになりますが…。

ストレートな愛の表現に心躍る


©2014『無花果の森』製作委員会

昨年、ユナクが除隊したときに、史上最多の約1500人ともいわれる日本人ファンが韓国に駆けつけたというニュースを聞き、とても驚きました。

韓流がブームになって久しいのですが、「日本にだってカッコいい男の子はたくさんいるじゃない」と考える私にはユナクの良さがイマイチ理解できていなかったのです。


ところが、『無花果の森』を見て、韓流好きな人たちの気持ちがやっと理解できました。

ユナク演じるヨンホは小さなことでもおもいっきり喜んで、原田夏希演じる泉に対して、恥ずかしがることなく、ストレートに気持ちを表すのです。

例えば泉がヨンホに焼きそばを作ったところ、ヨンホはとても喜びました。

主婦が焼きそばを作ったときの家族の反応は、恐らく「なんだ、焼きそばかぁ」とがっかりするか、無反応が多いでしょう。

でも、焼きそばを作ったくらいで大喜びされたら、それだけでドキドキするくらいうれしくなってしまいそう。

そういえば以前、韓流ファンの友人が「韓国の男性は日本人の男性と違って、好きと言う気持ちをはっきり伝えてくれるのよ」と言っていました。

「そうか、こういうことだったのねぇ」と納得。


2人が心を通わせ、泉の心が落ち着いてきたとき、ヨンホはある決断をし、泉が一歩を踏み出すよう背中を押しました。それはヨンホ自身には辛い状況になることがわかりきっている行動でした。

そんなヨンホに潔さを感じ、私はますます魅かれていってしまいました。

一度は離れた2人が、きちんと人生に向かい合ったことで、再会したときには隠れることなく2人で歩んでいけるようになります。

ユナクファンは原田夏希に自分を重ねあわせて、スクリーンいっぱい大きな感動を受け取り、うれしい涙を流すことでしょう。

この映画のDVDを買ったら、さみしい気持ちになったときに自宅でひっそり見て、スクリーンから受け取った感動を何度でも思い出し、元気を取り戻せるかも。

あ~こうやって韓流にはまっていくのですね。

脇を支える俳優の存在感


©2014『無花果の森』製作委員会

この映画では主演の2人だけでなく、脇を支える江波杏子と小木茂光も素晴らしい。偏屈な老画家とゲイのスナックママ、どちらも個性的ですが、心に闇を抱えながら懐が深いのです。
小木茂光はテレビドラマで警察官僚を演じているイメージが私には強いので、レギンスにパンプスという格好で、オネエ言葉を話すのには驚きました。元々は一世風靡セピアの一員で音楽ユニットに所属していたけれど、1989年にこのユニットが解散し俳優の道に。きっとたくさんの苦労をしてきたことでしょう。そんな人間としての厚みがゲイのママに深みをプラスしていました。
江波杏子はご近所では偏屈と思われていますが、実は筋が一本通っていて、生き様がカッコイイ。私もあんな風に年を重ねたいものです。でも、実際に江波杏子のように振る舞ったら、支える家族の苦労は半端ないかも。スクリーンの向こうの人だからカッコよく思えたのでしょう。もし彼女が姑だったら…。怖くて想像さえできません。

ユナクの甘くてストレートな愛のささやきを聞くのを楽しみに、ぜひ映画館に足をお運びください。


『無花果の森』
新宿ほかにて全国順次公開中!
プロデューサー:丹羽多聞アンドリウ
監督:古厩智之
原作:小池真理子「無花果の森」(平成23年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞)(日本経済新聞社・刊)
出演:ユナク(超新星)、原田夏希、小木茂光、三浦誠己、徳井優、木下ほうか、MiNo、瀬戸早妃、かでなれおん、名高達男、江波杏子
http://www.bs-tbs.co.jp/ichijiku/
©2014『無花果の森』製作委員会

(堀木三紀)

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