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「あと数秒」で地震がくるとしたら、あなたは何ができますか?

2014年10月21日

2011年東日本大震災後にひんぱんにあった緊急地震速報。
あの音が聞こえるたび、ドキドキ感も増しました。

同時に、ドキドキ感の割には「あれ?これが震度5?」と思うような地震の大きさで空振りかな、誤報かしらと思ったり…
「大きな地震がくると数秒前に言われても何ができるの?」と考えてしまったり…
そんな思いをした経験がありませんか?

そうした疑問に答えてくれる講演会『緊急地震速報講演会~運用開始から7年間の軌跡、そしてこれから~』(主催:気象庁、緊急地震速報利用者協議会、一般財団法人気象業務支援センター)が10月15日(水)に東京・千代田区で開かれました。

講演者は気象庁や大学の先生方。
500人定員の会場はスーツ姿の男性を中心に満席でした。

緊急地震速報は地震列島に住む私たちにとって、なくてはならない情報の一つです。
その運用開始は7年前の2007年10月。

テレビ・ラジオ・携帯などで受けることができ、東日本大震災やスマートフォンの普及もあり今や身近な存在になりました。

7年間に発表された警報(1つの地震につき1度)は143回。特に東日本大震災の年、2011年は60回に及んだそうです。

※「緊急地震速報~運用開始から7年間の軌跡、そしてこれから~」パンフレットより

やはり一番気になるのはその情報の確かさの問題。
現在の精度は63%だそうです。時おり「あれ?」と感じてしまうのも納得。

「空振り」や「誤報」が起きるのはなぜ?

緊急地震速報は次のような仕組みで、強い地震が来る前に発表されています。

1. 震源に近い地震計が揺れP波を感知(P波:震源から四方八方に伝わる地震波のうち早い波)
2. 震源、マグニチュード、震度を自動計算し瞬時に予測

ところが、その過程で「空振り」「誤報」は次のケースで起こります。

1つは、複数の地震が同時におき両者を同一の地震と判定してしまう例
2011.3.15 新潟県中越地方と東京湾で起きた地震でM.5.9と発表

2つ目は「地震」と「海底地震計のノイズ」で判定してしまった例
2013.8.8 和歌山でM.2.3 が発生した時、同時に三重県沖の海底地震計にノイズが発生。その結果奈良県でM7.9を推定、結果34都府県で40万人の乗客に影響

気象庁では技術や新しいアイデアをもとに誤報を防止し、今後、現在63%の精度を85%まで目指したいとしています。

「あと数秒で地震が来るとき、自分の身を守ることが大事」

とはいえ緊急地震速報は地震がくるまでに残された時間が数秒~数十秒。

「これでいったい何をすれば」と考えてしまいます。

そこで大切なことは「自分の身を守る」こと。
たった数秒でも、「頭を守る」「エレベーターから降りる」「ビルなどの建物から離れる」など危険を回避する行動がとれます。

また「新幹線を止めた」「作業を中止した」と災害を未然に防ぐ活用事例も報告されています。
普段から訓練をすることでたった数秒を有効に活かすことができるのです。

さらに高層ビルを大きく揺らす「長周期地震」。

東日本大震災でも怖い思いをした方が多いと思いますが、「緊急地震速報」があれば、高層階に揺れが伝わるまでに時間があるので、「身を守る」行動をとりやすくなります。

ところで今回の講演会で気になったことが2つあります。

1つは地震の最中に私たちがしてしまう不思議な行動。
2つ目は本年度1000万人を超えるという訪日外国人のことです。

まず私たちの行動ですが、講演中「東日本大震災で人々がどのような行動をとったのか」という話があり、「あるセミナー会場で机の下にもぐったのは1人だけだった」とか、「揺れるシャンデリアを見続けた人々がいた」ことが報告されていました。

話を聞いていると「危ないな」と思いますが、実際自分でもやってしまいそうです。

「自分の身を守る」ことが大切と分かっていても、いざとなると「気が動転」または「大勢人がいると恥ずかしくて、机の下にもぐれない」。そのような場合もあるかもしれませんね。

2つ目は訪日外国人のこと。

一度も地震を経験したことがない人々も日本に来ます。
初めて体験する地震の恐怖は私たちの想像以上のものでしょう。

気象庁では緊急地震速報の英語版を今年度中に実用化、他の言語も徐々にと、準備をしているそうです。

2020年の東京オリンピックを前にますます増加する外国人。観光地を案内できるだけでなく、緊急時に的確な助けができる語学力も、私たちには必要になるでしょう。

実は私、東日本大震災の時は気が動転して、小学生の子どものお迎えを忘れてしまいました。

この講演会で「数秒でできること」が分かったので、いざというとき気が動転しないように、外出先でもシュミレーションしてみようと思います。


参考: 「地震と津波―防災と減災のために―」気象庁
  http://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/index.html
   
「緊急地震速報 来る前に知る」緊急地震速報利用者協議会
http://www.eewrk.org/index.htm
           (寺田亜弥子)

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