« 女としての時間もキャリアも欲しい!もがく母を描く映画2選 | メイン | 今昔、日韓超えた愛を描く映画2選 »

夫婦の数だけある愛の形!「いい夫婦の日」公開の映画3選

2014年11月20日

11月22日は「いい夫婦の日」。

情報サイトを運営するアクトインディ株式会社が「いい夫婦の日」に関するアンケート調査をしたところ、コミュニケーションが多い夫婦ほど仲が良い傾向があるとか。

今年の11月22日は土曜日。
この日から公開の夫婦の愛を描いた映画作品を3つご紹介します。
夫婦2人で映画に出掛けてみませんか?

ホラー? いいえ、夫婦の愛を描いた映画です!『刺さった男』


© Alfresco Enterprises y Trivision

かつては優秀な広告マンだったロベルトは不況で失業して2年、頼みの綱の友人にも冷たくあしらわれ自信喪失。新婚旅行で訪れた街に立ち寄りますが、思い出のホテルは博物館になっていました。

博物館ではローマ時代の劇場遺跡を観光スポットとしてPRする市長の記者会見の真っ最中。
ふらふらと迷い込み、人混みにもみくちゃにされ、気がつけば立ち入り禁止区域に。

警備員に声を掛けられ慌てたため高所から転落してしまいます。

一命は取り留めたものの、鉄筋が後頭部に突き刺さって、仰向きのまま身動きがとれなくなってしまった彼を取材に来ていた大勢のマスコミが取り囲みます。そして一躍世界中が注目する時の人になってしまいました。

自分の商品価値に気づき、マネージメント会社に自ら電話を掛け、テレビ取材で金儲けを目論見ます。
他人の不幸は蜜の味とばかりに取材攻勢をかけるマスメディアの本質をシニカル&ポップなタッチで暴きつつ、それを逆手にとって“命懸けの金儲け”に打って出ます。
ここまでは頭に鉄筋が刺さるというこのうえなくシンプルかつびっくりな設定でぐいぐい見せ、ブラックな笑い満載ですが、妻や息子、娘が駆けつけるあたりから家族愛をも描き出します。

夫の無事を祈り続ける妻は「テレビ取材などとんでもない」と初めは反対しますが、どんどん体調が悪化する夫を見て、1人の女性レポーターに取材を許可します。妻や子どものために命懸けの金儲けをしようとしている気持ちを妻は受け入れたのです。


© Alfresco Enterprises y Trivision

テレビカメラの前で切々と語る家族への愛に胸が熱くなります。

その後、どうなったのか、テレビ取材で金儲けができたのか、そこはぜひ劇場でお確かめください。私は妻の夫への愛を感じるラストに涙が止まらなくなりました。

『刺さった男』
11 月22 日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか、全国順次公開
監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア
出演:ホセ・モタ、サルマ・ハエック、サンティアゴ・セグーラ、カロリーナ・バング
© Alfresco Enterprises y Trivision
公式HP:http://www.shochiku.co.jp/iglesia/


3組の家族の中心は夫婦愛『うまれる ずっと、いっしょ。』

ドキュメンタリー映画『うまれる』の監督とメーンスタッフが再結集し、4年をかけた作品。『うまれる』シリーズの第二章と位置づけ、「家族のつながり」をテーマにし、ナレーションを樹木希林が担当しています。


(C)2014 Indigo Films

血の繋がりのない父と子がいるステップファミリー、最愛の妻を喪った夫とその娘、不治の障がいを持つ子を育てる夫婦が登場。3組の家族がそれぞれ事情を抱えていて、暗くなりがちな内容ですが、樹木希林のナレーションには包み込まれるような温かさがあり、ほんわかした気持ちになれます。

長らくがんの治療を受け、ちょっと違った家族観で生きてきた彼女だからこそ、3組の家族を優しく見つめているように思えます。「映画が終わった後にスキップしたくなる作品」、「重いテーマをスッと両手で持ち上げられる映画」作りを目指す豪田トモ監督によって希望を感じる作品となっています。


(C)2014 Indigo Films

映画では3組の家族が並行して描かれていますが、一番身近に感じたのは、今賢蔵さん・順子さん夫婦です。順子さんは末期の大腸がんでしたが、1年間の闘病の末、最期は自宅に帰ります。結婚して家を出た娘2人も子どもを連れて実家に戻り、順子さんは家族みんなに見守られながら息を引き取りました。
「妻を喪った悲しみを乗り越える器量がぼくにはない」と涙にくれながらも、娘に心配を掛けまいと気丈に振る舞う賢蔵さん。夫であると同時に父親でもあるのです。

娘たちが元の生活に帰っていくと、賢蔵さんは写真の妻に話しかけながら日々の生活を送り、少しずつ生きる力を取り戻していきます。そして順子さんと一緒に乗っていたバイクにまた乗ることを決め、新しいハーレーを購入しました。

夫をおいて先立った順子さんには心残りがあったことでしょう。しかし、こんなに夫に愛されていたなんて、妻冥利に尽きますね。
大切な人と一緒に鑑賞して、お互いを見つめ合うきっかけにしてはいかがでしょう。

『うまれる ずっと、いっしょ。』
11月22日シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
ナレーション:樹木樹林 
企画・監督・撮影:豪田トモ 
プロデューサー:牛山朋子 
公式HP: http://www.umareru.jp
(C)2014 Indigo Films

医師としてお互いに認め合いながら深い絆で結ばれた夫婦『救いたい』

手術といえば外科医の仕事と思われがちですが、優秀な麻酔科医がいてこそ外科医はその力を発揮できます。映画『救いたい』は麻酔科医の仕事を世の中に伝えたいという一人の女性麻酔科医の願いから生まれた映画です。


© 2014「救いたい」製作委員会

鈴木京香演じる川島隆子は仙台の医療センターで麻酔科医長。
三浦友和が演じる開業医の夫は被災地に住み込みで地域医療に携わり、離れ離れの生活。主人公は休みになると夫の元に駆けつけます。

主人公夫婦の周りには、少しでも揺れがあると父親を亡くしたショックを思い出しパニックになる麻酔科医、夫を亡くした悲しみを隠して必死に明るく振る舞う看護婦、看護婦のがんばりを知っているから迷惑をかけたくないと思う姑、祭りで笛を吹いていた兄を亡くし代わりに笛の練習をする男性など、震災を経て現在を生きる人たちがたくさんいます。

夫婦は彼らに寄り添いながら、一歩ずつ再生へと歩んでいきます。

医長としてバリバリ仕事をこなす主人公は同性としてはとてもカッコよく見えます。
でも、主人公は夫に対して「子どもが産めなかった」という負い目を持っていました。

子宮外妊娠によるもので本人のせいではないのですが、子ども好きの夫に申し訳なく思わずにはいられなかったのでしょう。

子どもが産めなかったことを夫に謝る主人公に「たとえ女房でも俺の大事な女房の悪口を言うやつは許さんぞ」と言って、夫が妻への愛を語り労わります。

一緒に暮らす、子どもがいるといったことは重要ではなく、2人が満足しているのならそれでいい。夫婦のあり方は夫婦の数だけあるのですね。


© 2014「救いたい」製作委員会

三浦友和は3年前の「いい夫婦の日」の時期にも、夫婦愛を描いた映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』に主演していました。

この人は妻を大切に想う役が本当によく似あいます。
大きな愛で妻を包み込む三浦友和の台詞をぜひ劇場でお聞きください。

『救いたい』
11月22日(土)より 新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:神山征二郎 
出演:鈴木京香 三浦友和
公式HP http://sukuitai-movie.jp
© 2014「救いたい」製作委員会
                                      (堀木三紀)

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.living-lets.com/cgi-bin/bg/mt-tb.cgi/777

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)