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脱!TOKYO 持たない生活 その1-祈り働くシスターたち

2015年03月06日

 LETS13期生修了制作であるLETS通信特版1号(2014年9月発行)で掲載された「持たない生活」コラムです。
その1ー 祈り働くシスターたちをご紹介します。

その2-遠くべトナムの地から「召し出し」は、追ってUPの予定です。

「持たない生活」 
その1― 祈り働くシスターたち

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 「断捨離」という言葉が流行った。だが、依然として社会的地位や経済的に満たされて暮らすことが「幸せ」という価値観も根強い。正反対の人生を選択した人々の「清貧」の生活を知るため、那須にある女子修道院を訪ねた。

 東北新幹線「新白河」駅から車で約15分。那須茶臼岳のふもとに「那須トラピスト修道院」はひっそりと建っている。敷地には整然と耕された畑と小さな水田があり、夏空の青と緑の対照が美しい。農園の入り口には“禁域”と書いた看板がかけられていた。

 創立60年を迎える修道院はいわゆる「観想修道院」である。「世俗を離れ、修道院の中での自給自足を基本とし、戒律の下に共同生活を送る修道院を指す。自由な外出は許されない。個人ではテレビやパソコン、携帯電話も持たない。現在、47人のシスターが生活を共にしているが、うち11人はベトナム国籍である。

 修道生活で重要視されている「労働」について院長であるシスター・アンジェラにお話をうかがった。

 世俗から隔離されているとはいえ、やはり時代の変化は修道院にも訪れている。大きなものでいえば生活を支える収入源である。

 93年までは乳牛を飼育。牛乳は創立以来、修道院の収入源でもあった。しかし、干し草のみを与えた牛の乳は、時代と共に乳質の規格に合わなくなったという。出荷するためには外国からの飼料を輸入するしかなく、自給自足の観点からも経済的な理由からも断念せざるを得なかった。

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ガレットは銀座の教文館でも手に入る


そこで牛乳のかわりに収入源となったのは「ガレット」である。ベルギー人神父が伝えた、砂糖とバター、小麦粉だけで作られた素朴なお菓子。意外と重労働なのだそうである。近年のバター価格の値上がりにより国産バターは手に入りにくくなった。

だが、シスターは言う。「お菓子はみなさんが喜んで食べていただけますでしょう。だから祈りを込めて作っています」。
遠方から買い求めに来る人もいる「ガレット」には、素朴だけではない味わいがある。
                                            ―次号へ続く。(鈴木晃子)


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