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【LETS10周年記念】 心地いい、昭和の暮らし~ アズマカナコさんの持たない生活

2017年09月01日

・・・・・・・・・ピカ女登場アズマカナコさん

LETSの魅力を発信していくシリーズ企画。
「ピカ女登場」では、ピカッと輝いている女性とその活動を紹介していきます。

一日ごとに変わる自然の移ろいを肌で感じることができる、東京都の郊外。緑ゆたかな山に囲まれた、築60年の古民家で昭和の暮らしを実践している省エネ生活研究家のアズマカナコさん。

大正生まれの祖母がお手本という、昔ながらの生活を紹介している著書を多数出版されています。アズマさんの日常を伺いながら、いつか書籍を出したいと考えている人へのヒントを見つけていきます。

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▲やわらかい雰囲気が魅力的なアズマカナコさん

◆祖母の暮らしが憧れ~「持たない」生活を実践

冷蔵庫を持たない、洗濯機を持たない、掃除機を持たないという徹底した生活ぶり。
エアコンももちろんありません。

私たちが当たり前のように使っている電化製品を持たないアズマ家の電気代は1ヶ月500円です。

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▲電気代は400円台の月も!


◆きっかけは祖母の暮らしと山登り。

「もったいないが口癖の隣家の祖母は、暗くなるまで明かりをつけない生活を送っていました。

そのときは不思議な暮らしだと思っていましたが、大学時代に環境問題を勉強したときに祖母の暮らしはムダがないことに気付きました。
それからサークルで経験した一週間の山登り。なにもない状況でも意外に生活できてしまうことに驚きました」

祖母の暮らしはムダがなく、エコにつながることを理解したアズマさんは、この2つの経験から「持たない」生活を実践することにしました。

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▲奥まで見渡せるすっきりとした和室

◆小さな喜びを発見~工夫をしながら楽しむ

社会人になり一人暮らしを開始。掃除はほうきで済ませ、洗濯はたらいを使って手洗いする。
試行錯誤の中で発見したことは、一見手間がかかりそうなことも「慣れるとラク」ということです。

「お風呂に入るついでに洗濯をしていました。汚れが少ないもの、多いものと分けてから洗うと水が少なくて済みます。普段は石鹸で洗濯をして、香りをつけたいときはハッカ油を足してみることも。石鹸に重曹を足したり、塩を足したりと工夫しながら楽しんでいます。自分好みに調整できることが好きなところ」

著書の中で紹介している保存食のレシピについても、「作るのが大変と思われがちですが、作り置きができるので毎日おかず一品分の労力が減ってラクなんですよ」と明かします。


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▲実家から持ってきたほうきは今でも活躍


◆やり終えたことを形に残したい~自費出版を決意

出産を機に布おむつに挑戦。布おむつの本が見つからず、近所のお年寄りの人たちから使い方を学んだそう。

実際に使ってみると意外と大変ではなかった経験から「布おむつは、洗って繰り返し使えるので経済的だし、エコにもつながります。教わった知恵や工夫を他の人にも知ってもらいたい」という思いでブログを執筆。

その記事を集めたものが一冊の本になりました。型紙のデザインやイラストもご自身が手がけています。

出版当初は数えるほどだった取材も、3.11を機に「節電」をテーマに依頼が殺到。落ち着いたころには「節約」を切り口とした仕事の依頼がきたそう。

「今は“子育て”ですね。自分がやっていることはなにも変わりませんが、好きなことをやり続けると仕事はつながっていきます。好きな生活を楽しみながら、切り口を変えて紹介していくことが多くの人に伝えていく秘訣なのかもしれません」


◆昭和の子育て~記録に残したい


現在は、3人の子育てに忙しいアズマさん。

自著「布おむつで育ててみよう」をまとめたころから、戦後の子育てを知っている人に話を聞き始めました。

「この10年で昔の話をしてくれる人が少なくなってきました。聞けるうちに聞ける方から体験談を伺いたい」

生きる知恵が失われることに強い危機感を抱いたアズマさんは「できる限り情報を集めていきたい」と語ります。

情報提供できる方はアズマカナコさんのブログまでご連絡をお願いします。

昔の暮らし方に少しだけ工夫を加え、今の生活に上手に取り入れているアズマさん。

「素晴らしい生活の知恵、おばあちゃんの知恵を残していきたい」

埋もれてしまわないよう伝え続けることが、アズマさんのライフワークになっています。

・アズマカナコさんの著書
「もたない、すてない、ためこまない。身の丈生活」(主婦の友インフォス情報社)
「電気代500円。贅沢な毎日」(cccメディアハウス)
「布おむつで育ててみよう」(文芸社)など

・ブログ
エコを意識しながら丁寧に暮らす
http://blog.goo.ne.jp/nozo-kana

★LETS10周年記念書籍は2017年11月18日発行予定です。

                  (19期 オザワトモミ 撮影:19期 柿本 和子)

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