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夏の夕べに楽しむ古典芸能と現代アートの競演——8月25日 第41回小金井薪能

2019年06月07日

美しい自然の中で、能をはじめとする伝統芸能を堪能できる「小金井薪能」が、8月25日(日)都立小金井公園で開催されます。

市民ボランティアの手で運営される小金井薪能は、市内在住の能楽師・津村禮次郎さんと作家・林望さんの発案で1979年に第1回公演が開催され、今年で41回目を数えます。

地域に根差した文化事業として歴史を重ねながら、近年ではコンテンポラリー・ダンスとのコラボレーションなど新たな試みにも挑戦しており、今年も古典能、狂言、創作ダンスの上演が予定されています。

6月4日(火)に渋谷のセルリアンタワー能楽堂で行われた記者発表には出演者が登壇し、演目紹介や公演への意気込みが語られました。

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(左から)ダンサー・大前光市さん、ダンサー・森山開次さん、狂言師・山本則俊さん、能楽師・津村禮次郎さん

今年の能の演目は「橋弁慶」。牛若丸と弁慶が初めて出会った時のエピソードを題材にした人気作です。牛若丸と弁慶の躍動感ある立回りシーンが見どころで、子供でも楽しめる活劇的な演目となっています。

狂言には人間国宝の山本東次郎さんが出演し、弟の則俊さんを相手役に、名作「月見座頭」を演じます。ある月夜の晩に目の見えない男(座頭)に起こった出来事を描いた演目で、人間の心理の裏表を鋭く突きます。

創作ダンスでは、宮沢賢治作品をテーマにした新作「雨ニモマケズ」の制作が進められています。
これは、東北に縁が深い津村さんが2011年の震災以来抱き続けてきた「東北にゆかりのある作品を」との想いから実現したもの。

振付演出を担当するのは、国内外で高い評価を受けるダンサー・森山開次さんです。

キャストには、2016年リオデジャネイロパラリンピック閉会式での演技で注目を浴びた義足のダンサー・大前光市さんを迎え、仙台出身の作曲家・渋谷牧人さん、全盲の箏奏者・澤村祐司さんなど多彩なアーティストの競演で、小金井薪能オリジナル作品を初披露します。

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記者発表で演奏する盲目の箏奏者・澤村祐司さん

津村さんは会見で、来年に迫る東京オリンピック・パラリンピックにも触れ、「私にも年齢というハンディキャップがあるように、さまざまなハンディキャップがある。そうしたものをお互いにこの舞台の上でぶつけ合ってみよう、という想いで企画しました」と、公演への意気込みを語りました。

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(後列・左から)箏奏者・澤村祐司さん、作曲家・渋谷牧人さん、衣装・藤崎コウイチさん、チェロ奏者・多井智紀さん

虫の音が聞こえる夏の夜、かがり火が照らす野外の舞台で演じられる薪能は、幽玄な舞や音楽をよりいっそう神秘的に感じさせてくれます。

そんな幻想的な空間で、伝統芸能と現代アートの融合、そしてアーティストたちが燃やす情熱を堪能してみてはいかがでしょうか。

<公演概要>
公演名:第41回小金井薪能
日時:2019年8月25日(日) 開場17:00 開演17:30
会場:都立小金井公園 江戸東京たてもの園前(雨天時 中央大学付属高等学校講堂)
料金:S席(指定)7,000円
A席(自由)4,000円
A席(自由・学生券 小学生~大学生)2,000円
※未就学児童は入場不可

<チケット販売>
発売日:2019年6月8日(土)
販売場所:JR東日本大人の休日倶楽部、イープラス、チケットぴあ、小金井 宮地楽器ホール、宮地楽器小金井店ショールーム、ブックスキャロット
問い合わせ:小金井薪能事務局 042-384-8753(平日10:00~16:00)
公式ホームページhttp://koganeitakiginou.sakura.ne.jp/ref="http://koganeitakiginou.sakura.ne.jp/">http://koganeitakiginou.sakura.ne.jp/
(22期 寺崎靖子)


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