(ももてきだんめんず)
~ジャイ 初体験~
クラブも始まったが、毎日下校後 買い物かゲーム、もしくはパルをかまってばかりのジャイ。
ついこの間まで私を真ん中にいびつな川の字で寝ていたのに、自室で寝るようになってからは 学校の様子も聞くことが減った。
お友達の顔も見えないし、会話の糸口も見えない。
表面上 日常生活が送れるようになってから やっとジャイを思いやるようになり、なんだか胸がチクチクする。
彼は学校で どんなふうに過ごしているんだろう???
朝、祈りを込めてお弁当を詰める。
『この弁当に箸をつけるとき 楽しい気持ちでありますように』
数日後の夕食時
「お母さん!今日オレ初めて廊下に立たされた!」
「みんなの前で怒られてさ~」
ん? 怒られた割には明るいじゃない?
「どうして廊下に出されたの?」
「4時間目が終了する前に『腹減ったー』って言っちゃったんだよね」
「心の中でじゃなくて?」
「うん。自分でも驚くほどデカイ声で」
「……」
彼の話によると 担任ではない社会の先生に怒鳴られ、その日のお弁当タイムにはクラスメイトたちがジャイの周りに集まってきたらしい。
面白いやつ とでも思ったんだろうか?
その日を境に、友達が遊びにくるようになった。
彼は中学3年まで一言日記を書いていたのだが そのころの一言
「中学ってやつが楽しくなってきたぜ!!」
※おまけ
前回パルの「あいうえおさくぶん」を載せたけど、今回はジャイの小学6年のときの詩。
先生の添削付き(太字)でどうぞ。
「あいたくて」
だれかに あいたくて
なにかに あいたくて
おし入れに とじこめられた ←△
そんな気がするのだけど
それがだれなのか なになのか
あえるのは いつなのかー
たすけてくれ
もうだめだ
とほうに くれている ←◎
それでも 手のなかに
みえないことづけを
ぶったおす ←よく分かりません
それを 人にあげる
だから
あいたくて
