今年も西宮市に住む知人から「いかなごの釘煮」が届きました。
関東では小女子(こうなご)、新子(しんこ)と呼ばれる魚の稚魚を
しょうゆ、砂糖、しょうがで甘辛く炊いた「佃煮」です。
送ってくれるOさんとの出会いは、1995年の阪神大震災。
当時、私は育児サークルを主宰しており、250人ほどいた会員には
神戸や西宮に住んでいたり、実家があったりするメンバーがたくさん居ました。
自分たちと同じようなお母さん、子どもたちを助けたいと、
サークル内に震災チームをつくり、紙おむつや粉ミルク、衣類などを送りました。
けれどその頃は今のようにボランティア体制が整ってなく、行政宛に送ったのでは
必要な人に必要なものが届きにくい状態。
私たちの気持ちを確実に届けたいと、いろいろなつてを探り、
西宮市内の小学校に避難している方に直接物品を届ける独自ルートを作りました。
その時に現地でとりまとめをしてくださったのが、Oさんだったのです。
私の記憶から震災が消えかかっていた春。
「震災から5年経って、ようやく穏やかな日常を取り戻しました」という
手紙と共に送られてきた「いかなごの釘煮」。
それから毎年送ってくださり、今年で8年。
あの震災から、もう13年が経ちました。
荷物をつめる横で、チョコチョコと手伝っていた
娘やメンバーの子どもたちは、高校生、大学生。
私たちが送った紙おむつを使ってくれた子どもたちも
もう、中学生なんですね。
時の流れの早さを感じ、出会いに感謝する、
阪神からの春の便りです。
