(ももてきだんめんず)
変化4 死ね という言葉
小学生のジャイが友達を招いて、ゲームをするとき ジャンルが戦いモノだったりすると誰かしらが
「あいつをぶっ殺せ~!」
「お前たちこそ死ね!」
とゲラゲラ笑いながら叫んでいた。
赤ちゃんパルのお世話をしながら
「お兄ちゃんたち♪パルが聞いてるから、トゲトゲ言葉は使わないでね~」と声かけすると
ハッと振り返り、「おい。もう言うな」とお互いに注意しながらまたゲームに興じる。
中学2年になったジャイの個室には、連日友人が来てゲームをしたりコンビニで買ってきたお菓子を食い散らかしたり、たまに聞こえてくる「死ね~!」という言葉に乗り込んでいく気にもなれなかった。
ゲームに興奮して発する「死ね」
友達に冗談半分「1回死んでくれ~」
1回死んだら生き返らないんですけど。
当時私は生活湿疹がひどく、ジャイに洗い物や米とぎを頼むことが多かった。
内心当たり前だ!と思うところもあるが、正直やってくれるのはありがたい。
でも食器がツルリと滑ったり、米が少しこぼれたりするたびに
「死ね!」と悪態をつくのを聞くのは嫌だった。
「お皿は死にません。割れるだけです」
「お米は死にましぇん。」
と唱えても、聞く耳持たず。。。
家族には決して吐かなかった死ねという言葉を、どうして大切な友達には連呼できるのか?
中学2年から3年にかけてのジャイは この嫌な2文字を一生分吐いたと思う。
高校生になったジャイは、自分の立ち位置が解らず相変わらず中学友人と夜の公園でたむろしていた。
夏休み前にやっと仲良くなった同じクラスのJ君と遊んだ日の翌日
「Jたちと遊んでいるとき、○○からドタキャンがあって怒るかな?と思ったらJのやつ「受けるぅ~」って笑ってんの…」とつぶやいた。
それまで同じことがあると
「は?ドタキャン?ありえねぇ!死ね」
と誰が言ってもおかしくなかった言葉。
「で?あんたは怒らなかったの?」
「Jが笑ってるから、みんな笑っちゃった」
J君、すごい!
「死ね」という言葉を「受ける」という言葉に差し替えて、その場の空気の色まで変えてしまう。
嬉しくて彼のお母さんに報告した。
J君は争いごとが嫌い!人の悪口や誰かを嫌いになることが嫌い。
でも決して弱い子ではない。むしろ強い子。
彼の周りには男女問わずたくさんの笑顔がある。
~言霊~
流行り言葉・乱暴な言葉・呪詛のような言葉に宿るものに 気持ちよいものはないでしょう。
自分に向けて家族友人、他人に向けて優しい言葉がけができる人に 私自身がなりたいな。
J君みたいに。
