写真撮影のため、美容院に向かった私たちは私たち3人は、予定どおり約束の2時に
美容院に到着しました。
ところが、店のオーナーは、接客中とあって手が離せません。
そりゃ、そうでしょう。
パーマをかけてる途中で、お客様を放置するわけにはいきませんものね。
結局、20分近く待ったでしょうか。
「ライターには忍耐も必要だ」
これもOJTで学んだことのひとつでした。
ようやく、打ち合わせが始まりました。
先方の希望は、春のキャンペーンのときに掲載した記事を夏のキャンペーン用に変更し、
写真も前回と違ったものに差し替えたてほしいとのこと。
そこで、前回掲載した写真とは別のアングルから、店内を撮影しようということになりました。
ところが、どうも、よいアングルがみつかりません。
相談の結果、今回は店内ではなく、店の外観の写真を使おうということになりました。
この店の外観は、木をふんだんに使ったおしゃれな感じ。
いい雰囲気の写真がとれそうです。
それに店内で撮影するより、外で写真を撮ったほうが、まだ、いくらか私の腕の悪さが
ごまかせるような気がしたのです。
内心「やったね!」と思いながら、店の外に出た途端に、Sさんがひとこと。
「お店がガラス張りだから、映りこみに気をつけてくださいね。」
「映り込み…??」
「ほら、ガラスにまわりの車や人が全部映っちゃってるでしょ?」
そういわれてみると、店の前の歩道を通行する人たちはもちろんのこと、
車道を往来するバスや車も全部店のガラスに映りこんでいます。
さあ、困った。
「人や車が途切れたときをみはからって、ササッと撮っちゃってくださいね」
といわれたものの、ここは駅に近い交通量の多い場所。
車が途切れたと思えば人が通る、人が途切れたと思えば車が通るわで、
いっこうにシャッターを切るチャンスが訪れません。
それでもなんとか、映り込みのない写真が撮れたと思ったら、ピントが甘かったり・・・・
撮影が終わったときには、暑さと疲れで、もうぐったり。
気分だけは3キロ減でした。
結局、数十枚撮影したうち、なんとか使い物になりそうな写真は、ほんの数枚しか
ありませんでした。
ど~っと落ち込みモードに入っている私にSさんが涼しい顔で言いました。
「いいんです、1枚使えるのがあれば。
載せられるのは1枚だけなんですから(笑)」
あ、そうか!
そのひと言で、私がすっかり立ち直ったのは、言うまでもありません。←現金なヤツ
